【インタビュー】20代後半でキャリアチェンジ!興味のあることを始めてみることから。

インタビュー

20代も後半に差しかかっているあなた。以下のようなことで悩んでいませんか?

  • 環境や人間関係が合っていないので転職したい
  • キャリアチェンジして自分に合った働き方を実現したい

けれども、したいことが分からなかったり、キャリアチェンジのために何から始めたらいいかと四苦八苦していることでしょう。

今回はそんなあなたのために、20代後半で大手メーカー会社からキャリアチェンジに成功させ、ライターとなった原ちあきさんにインタビューをしました。

この記事を読めば、やりたいことを実現し、キャリアチェンジしていくコツがつかめます。

どうぞご覧ください!

働き方に葛藤していた会社員時代

きんぐ:前職はメーカーで開発をしていたとお聞きしました。どのような職場だったのでしょうか?

ちあきさん:メーカーで開発の仕事をやっていました。元々はモノづくりをやりたいなという気持ちがあって。
自分が作ったもので後世に残せるものがひとつあったらいいなと思っていました

職場自体は、すごくオープンで元気な職場。上司にも意見をすれば通る社風だったり、オフィスとは思えないぐらい賑やかでした。

「面白い新作ができたぞ!うわぁ~!」と盛り上がったり、すごい仲がいいというか。一般的にはいい職場だったとは思います。

きんぐ:一見めちゃくちゃ良さそうな職場です。なぜ、転職を考えたのですか?

ちあきさん:上司との相性が良くなかったんですよね
「自分でやってみなさい!」という感じで、あんまりも教育も丁寧な感じではありませんでした。

「やってみたらどうにかなるから、やってみなさい!」のような教育方針だったのですが、私はそういわれると何をやったらいいか分からなかったんですね。

ある程度ルールが分かっていれば「ここは自分のやり方でやってみよう」となりますよね。
でも、ルールが分からない状態だから、私は何から始めたらいいんだろうって。

きんぐ:それは困ってしまいますね。

周りの子たちは、教えてもらってるから出来るようになって、商品化していました。
もう、この環境で仕事できないなと。

その状況がしんどくなっちゃって、私1回求職してるの。

きんぐ:周りがどんどん出来るようになって、自分だけ出来ない状況を想像するだけでゾッとします。

ちあきさん:一旦部署を変えてもらって、開発サポートのような部署に行きました。自分が作るんじゃなくて、作ったものを評価するのような。

そこの環境は良かったんだけど、その時の先輩も変わった人でした!

きんぐ:(笑)

ちあきさん:私としてはすごい劣等感がありました。開発やりたかったし。

居場所と仕事はあるから、すごい嫌な状態ではないけど、どこかで仕事はやめたい。

「会社を辞めるまでこの劣等感を抱えていくのか」と。実は2年目からずっと転職のことを考えてました。

前向きな理由で仕事を辞めないとダメだ

きんぐ:辞めちゃおうってなったのはいつのタイミングだったんですか?

ちあきさん:留学とワーキングホリデーを決めて辞めたのがきっかけです

2年間ぐらい転職に踏ん切りがつかなかったという経緯があります。

劣等感があったとはいいつつ、移動した先の部署は可愛がってもらっていたし、辞めたら今よりも環境が悪くなる可能性は無限にありました。

特にやりたいことがないんだったら、安定に振り切って公務員になろうと思って勉強してみたりして。

きんぐ:環境を変えるために行動をしたんですね。

ちあきさん:努力の結果、模試を受けたら全国順位で20位ぐらい。都庁は順位が1桁・・・ということがありました。
その瞬間に「ちゃんと勉強すればこの試験受かるじゃん」と。

受かるってなると志望動機を話さなければいけないんだけど、明確な志望動機がなかったんです。やりたいことじゃなくて「今の劣等感から逃げたい!」から始まっていたから。

その瞬間に勉強するのを辞めて、公務員目指すのも辞めました。

「私、もっと前向きな理由でやめないとダメだ」って。

それで、留学とワーキングホリデーをするという結論に至りました。

働き方に興味をもって海外に留学

ちあきさん:実は、海外に興味もなくて。昔から英語が嫌いみたいな。(笑)

きんぐ:えぇ!?英語が嫌いなのに、なぜ留学を決めたんですか?

ちあきさん:もともとコーヒーが好きで、カフェ巡りをしていたんです。たまたま行ったカフェで、コーヒーセミナーをやっていて。

オーストラリアのメルボルンで働いてるバリスタさんが来てくれるとのことでした。

コーヒーが飲みたかったから「すごい人が海外から来てコーヒー作ってくれるんだ!」と思ってセミナーに行ったんです。

そうしたら、たまたまオーストラリアでの働き方の話があったの。
「働き方が全然違うらしい」と興味を持ち始めました。


ずっと日本の働き方が合わなくて「なんかしんどいなあ」って思っていて。残業も多かったし。
だから「これに行ったら考え方が変わるかも」と。

その瞬間イナズマが走ったようになって「決めた、海外に行く」みたいな。

きんぐ:運命的な出会いですね!

ちあきさん:行く場所は、話を聞いたオーストラリアに決めていて、留学の資料を次の日には取り寄せました。

英語はどうやらフィリピンで勉強したらしゃべれるようになるらしい。
そこからオーストラリアに1年間行って、後のことはそこで考えようと。

2週間後に決めて、3週間後に上司に退職しますって言いました。

きんぐ:行動力がすごいです!

ちあきさん:今の会社よりプラスにならないと意味がないともじもじしていたので、その瞬間にプチっとスイッチが入ったんだと思います。

ワーホリで気づいた日本人の真面目さ

きんぐ:海外で働いていく中で、働き方に影響を与えた経験はありましたか。

ちあきさん:ワーキングホリデー中は農業をやっていました。

仕事に対する考え方が日本人は「真面目過ぎるんだな」と知ったきっかけは、さくらんぼをつむ仕事でした。

グループで1列の木が与えられて、つみ終わったら次の木へ移動していく仕事でした。大きい箱が用意してあって、1箱分つんだら値段がつくんです。

ということは、時間内に箱いっぱいをつんだら、お金が増えていきます。

日本人なら、1本目をつみ切って、次の木もつみ切って・・・と考えてしまうかもしれません。

きんぐ:普通全部つむでしょ!と思ってしまいますよね。

ちあきさん:でもこれ、東アジアの地域ぐらい。

特にすごいのがフランス人でした。
全員はそうではないと思うんだけど、はしご登ったり、かがんだりしなきゃいけないところは全て無視。

真ん中の一番取りやすいところだけをとって、どんどん進んで行っちゃう。

きんぐ:ええ!

ちあきさん:「え、上から下までつまなきゃダメじゃん」と思いますよね。
上から下までつんだ方が、食べ物は残らないし、全員がもらえる給料が増えるでしょと伝えました。

そうしたら「そう思う人が上と下を摘んでくれるから大丈夫」って言われた。(笑)

きんぐ:そんな!(笑)

ちあきさん:君がそうしたいならそうすればいいし、そうしたい人もいるから、僕たちここだけつんでても全然問題ないでしょって。

確かに、指示されてる以上のことをくみ取ってやるのって当たり前だと思っていました。
でも「自分の首をしめることもあるな」って気づきましたね。

衝撃を受けたお金よりも家族を大事にする価値観

ちあきさん:あとは、オーストラリアって最低時給がめっちゃ高いんです。

土日も平日の1.5倍で、祝日は2倍。しかも専門職じゃなくて、スーパーのレジ打ちのような仕事でも。
国のルールとして、土日祝日の手当みたいになってるんですよね。

それでもオーストラリアの人は休みたい人も多いんです。

きんぐ:日本だと休日返上で働く人も多くいますよね。

ちあきさん:そうなんです。

お金が1番じゃないという価値観にも気づきました。

「休日は休むのが当たり前で、そこで働いてくれる人には正当な対価が払われるべき」という文化が時給労働でも当たり前にありました。

働き方はもっと自由であるべきだし「休日は家族で使った方がいいな」ということに気づいて、衝撃を受けたエピソードです。

働き方はいつのまにか変化していた

きんぐ:自由がいいなあと思って、フリーランスにキャリアチェンジしたのですか?

ちあきんさん:実はそこでもないんです。フリーランスにはいつの間にかなっていたという感じ。

ワーキングホリデーをして、海外の現地採用で働きたいという気持ちは強まったけれど、フリーランスになる気は全くなかったんです。

ただ、当時ブログを書いていました。

というのも、ブログで見た「ワーキングホリデーの経験談」みたいな情報がすごい役に立ったから。わたしも誰かの役に立ちたい!と考えたんです。

わたしみたいにもじもじ悩んでるアラサーの人が、ブログを読んで行動してくれたらいいなと思いました。稼ぐ目的とかでは全然なかったんです。

きんぐ:ふむふむ!

ちあきさん:ワーキングホリデーが終わってオーストラリアを出ることになった時「日本に帰りたくない」って強く思ったの。

働き方に対する考え方が変わったというのもとても大きくて。日本のご飯も人も好きなんだけど、もう1回会社員になるのが嫌だった。

きんぐ:1度自由を知ってしまうと、今までの生活に戻りたくなくなるのは分かる気がします。

ちあきさん:貯金がなくなったら再転職しようと思ってました。オーストラリアで作ったのは夢のあぶく銭のようなものだし、このお金をつかって旅行しようと。

ヨーロッパの方に行って、旅しながらお金を使って行こうと思ったんだけど・・・・。
やっぱり減らしたくないじゃないですか。「お金が減る=日本で働く日が近づく」ってことだから。

「ちょっとでもお金を増やしたいな」と思って、ライターの仕事を真面目にやるようになったら、意外に生活費ぐらいは稼げると気づいて。

旅が終わる日を1日でも遅くするためにやってた、気づいたら旅が終わらないどころか、お金がちゃんと増えてる!って。

きんぐ:なんと!!すごいですね。

ちあきさん:そのままフリーランスになったという感じです。
1度も自分からフリーランスになる!と言ったことはなくて、自分が今できることやっていったらそういう道が見えたっていう。

フリーランスになるためにがんばったのではなく、旅がしたかっただけ。

きんぐ:やりたいことのために、今できることを積み重ねていったんですね。

キャリアチェンジをしたいなら興味のあることから!

きんぐ:キャリアチェンジしたい人に一言いただけますか。

ちあきさん:おのずと流れていったというのが全てのような気がします。
キャリアを大きく変えようっていうのは大変だと思うの。

例えば、メーカーで開発してた人が、明日から営業をやりますって、体力使いますよね。

わたしがキャリアを変えられたのは、1個挑戦してみて、仕事を辞めない範囲で挑戦したから。
留学のところだけはぶっとんでたけど(笑)

やってみたいからブログをやって、書き方を習う過程で、ライティングをしている友達に出会えた。
それじゃあ、私もライターをやってみようみたいな。それはリスクがない。

きんぐ:たしかに。それだったら出来そうです。

ちあきさん:興味のあることをちょっと始めてみる。やめてもいいから。
それが芽がでそうだったら、ちょっとだけ拡大してみる。

きんぐ:興味をもってることを始めるんですね。

ちあきさん:いきなり適職とか天職とかを探す人もいるじゃない。

私は、書くことが昔から好きだったというのは後付けで気づいたの。ある程度適性があったと、今だから分かった。
ブログ始めた時やライター始めた時には、それを忘れていて。

やってみて楽しかったことをやってみて、「そんなに負担ないかも。なんでだろう?」って思い返した時に繋がるものだと思っているから。

きんぐ:「天職探しの沼にハマって次に進めない」っていうのも悩みの1つとしてありそうです。

ちあきさん:公務員試験を受けたけど、やってみたうえで「向いてないから、やーめよっ!」と方向転換もできます。

わたしも、いきなりライターに出会えてないから。それでいいと思ってます。
全部つまみ食いして、楽しかったらやればいいやって。

きんぐ:なるほど。つまみ食いをしてみるの大切ですね!

ちあきさん:そうそう。でも、つまんだらガッツリ食べるのも大事です!

公務員試験に挑戦した時は、模試の順位が1桁2桁とれるところまで努力しました。だから辞めるって選択もできたんだんだよね。

全部つまみ食いすると、中途半端になって、何も自信のない子になってしまうと思っていて。
ネットで情報だけを集めて辞めちゃう人も、めちゃめちゃ多いですよね。

私は、海外に行くし、記事も書く。決めたらがっつり行動していったことが、成功した要因の1つだと思います。

きんぐ:とっても勉強になりました!ありがとうございました!

まとめ

本日は沖プロの原ちあきさんにインタビューしました。
20代後半に「今の会社でいいのかな?」と悩むシーンは多いと思います。

まず悩んだら、積極的に今できることを探してみましょう。

それは、環境を変えたり、好きなことに打ち込んだり、どんなことでもいいのだと感じました。

みなさんのキャリアチェンジのお手伝いができていれば幸いです。
ご精読ありがとうございました。


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